H1 015 2018 Spring Kizzna 見えなかった景色が見えてくる「気づきのマガジン」“紲” 優しい人ってどんな人? JR 東日本の池田さんと東京メトロの大野さんに聞いてみました。 やさしさ発、えがお行き 出発進行! ? P02-03 すべての人にやさしい社会をめざして 気づきのマガジン『紲 Kizzna』は、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が制作するフリーペーパーです。日本ケアフィット共育機構では、さまざまな学びや取り組みを通して、誰もが暮らしやすい共生社会づくりの一翼を担うことを目的として活動しています。この『紲 Kizzna』では、さまざまな人々への取材を通して、手を差し伸べ合うことの大切さや思いやりの心の尊さを発信していきます。どうぞ手にとってご一読ください。 日本ケアフィット共育機構がご提供する学び サービス介助士 高齢の人や障がいのある人をお手伝いするときの「おもてなしの心」と「介助技術」を学ぶ資格。 防災介助士 災害にどのように備えるか、災害時にどのように行動するかを理解、実践する資格。 認知症介助士 誰もがなり得る認知症について、正しい知識と応対方法を学ぶ資格。 シニアフードアドバイザー 家族や大切な人といつまでも安心に食事を楽しめるよう、「食」に関する幅広い知識を学ぶ資格。 日本ケアフィット共育機構の取り組み パラスポーツをはじめとする各種イベントへのボランティア参加、障がい者就労支援事業、企業・自治体向けの各種コンサルティングなどを行っています。 問い合わせ・資料請求 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-2-6 TEL: 03-6261-2333 FAX: 03-6261-2334 WEB: https://www.carefit.org/ 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 そっと、さっとあんしんを。 Kizzna 見えなかった景色が見えてくる「気づきのマガジン」“紲” 015 2018 Spring CONTENTS 04 鉄道2社スペシャル対談 たがいに手を取り合って、 人に優しい駅・鉄道づくり 東日本旅客鉄道株式会社 池田 裕彦さん 東京地下鉄株式会社 大野 正道さん 08 優しさの現場から。 東日本旅客鉄道株式会社 安 芳和さん 東京地下鉄株式会社 葛西 成翼さん 10 ミライツクリビト NPO法人 Chance For All 代表理事 中山 勇魚さん 12 Care-Fit Express 14 介助士トピックス 16 サービス介助基礎検定導入レポート「株式会社横浜菊名薬局」 22 INTERVIEW WITH TOP RUNNERS 昨日より今日、今日より明日 スポーツの力で、共に育つ。 一般社団法人 次世代SMILE協会 代表理事 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ“すぽっと” 代表 杉山 芙沙子さん スポーツクラブ内村 コーチ 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ“すぽっと” 講師 内村 周子さん 発行人 畑中 稔 発行所 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-2-6 TEL:03-6261-2333 FAX:03-6261-2334 URL: https://www.carefit.org E-mail: toiawase@carefit.org 製作 タクトシステム株式会社 制作 株式会社フリート 編集長 中川純一 編集 城田晃久 取材・文 城田晃久 川口有紀 撮影 岡村智明 和田咲子 アートディレクション&デザイン 笛木 暁 印刷 日経印刷株式会社 本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、転載することは禁じます。 ?Kizzna 2018 Printed in Japan ? P04-07 SPECIAL DIALOGUE 鉄道2社スペシャル対談 東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 サービス品質改革部 部長 池田(いけだ) 裕彦(ひろひこ)さん 東京地下鉄株式会社 鉄道本部営業部 部長 大野(おおの) 正道(まさみち)さん たがいに手を取り合って、人に優しい駅・鉄道づくり 2016年から首都圏の鉄道事業者が共同で行っている「声かけ・サポート」運動は、誰もが安全に、かつ安心して駅などの施設を利用できるよう、お手伝いの必要なお客さまに対して、社員や周囲の人が声かけを行うというもの。この運動に代表されるように、共生社会に向けた鉄道事業者各社の取り組みに、近年、変化が見られます。東日本旅客鉄道株式会社(以下JR 東日本)の池田さんと、東京地下鉄株式会社(以下東京メトロ)の大野さんに、さまざまな課題を解消するための鉄道事業者の取り組みと各社の連携について伺いました。 「各社の?がりは、かなり強くなっていると思います」 ????「障害者差別解消法」が施行されたこともあり、お手伝いが必要な方への応対について、鉄道業界に求められていることもまた変わってきたのではないかと思うのですが、いかがでしょうか? 大野 実際のところ、法律の施行によって変わった、ということはないように思います。私たち鉄道事業者は、昔からすべてのお客さまに対して「当たり前に安全、安心、快適にご利用いただく」ということに取り組んできましたので。ただ、変わった点があるとすれば、首都圏の鉄道事業者が共同で行っている「声かけ・サポート」運動のように、鉄道会社が共に手を取り合い、取り組むことが増えている点ではないでしょうか。 池田 安全に対する思いは、どの鉄道事業者も一緒ですが、残念ながら事故は起きています。不幸な事故を絶対に繰り返さないように日々取り組んでいくというのは、各社の共通認識です。関東だけでなく、関西や九州、北海道までもが一丸となって、よりよく改善していこうという機運も高まっていますし、鉄道事業者全体の雰囲気が変わってきている気がします。 大野 一昨年、盲導犬ユーザーのお客さまが線路に転落して亡くなられるという痛ましい事故が起きてしまいました。しかしその事故以降、私どもはもちろん、鉄道業界全体としても「まだまだやらなくてはいけないことがあるのでは」という認識を強く持つようになりました。 池田 そうですね。「声かけ・サポート」運動もそうですが、毎月といっていいほど、私たちのような立場の人間が集まっていろいろな課題を話し合う場を設けています。その機会以外にも、それぞれの課題や問題解決に向けて相談をしたり、各社の繋がりはかなり強くなっているように思います。 大野 もっと当事者の方のことを理解しようという意識も高まりましたね。当社では、実際の駅を模した研修施設に障がいのある方をお招きして、駅で過ごすシミュレーションとして使っていただく、といった取り組みを行っています。また、地域と共に進める取り組みとして、飯田橋駅では法政大学と共同で、駅構内において、介助を必要とされるお客さまを対象に学生ボランティア活動を展開しています。 池田 「声かけ・サポート」運動のポスター作成の際には、盲導犬を育成されている団体や各障がい者団体の皆さんにも相談しました。障がいのある人がどのように鉄道を見ているか、どう感じているかをもっと知ったうえで、やるべきことをやらなくては意味がありませんからね。まずは社員が当事者の方を理解して、適切に声をかけられるようになること。当社では、全社員が、どんなお客さまに対しても適切なお手伝いができるようになることを目指しています。 「海外の方からすれば、どこの鉄道事業者でも関係ないですからね」 ???? 駅・鉄道においては、施設や設備のバリアフリー化やユニバーサルデザインの導入など、さまざまな取り組みが行われていると思います。いま感じられている課題などはありますか? 池田 当社の場合は、国鉄時代に比べれば設備は充実し、利用しやすくなっているのではと思います。ただ、まだまだ古い施設や設備があるので、改修は随時進めていかなければなりません。あとは、IC カードが共通化したことで、視覚に障がいのある方や車いすユーザーの方も、利用される際のバリアが下がったのでは、と感じています。 大野 駅の場所や、駅から目的地をご案内するサインは、各社それぞれ充実させているとは思いますが、私たちの場合、それらをつくったり改良したりする際は、色覚障がいのある方の意見を伺って色合いを考えたりしています。現在導入している新型自動旅客案内装置においても、視覚障がいのある方への配慮をしています。 池田 東京メトロの案内サインはすごくわかりやすいですよね。我々も見習う点は多いと感じています。 大野 ありがとうございます。サインの改良には終わりがないと思っています。遠方から訪れたお客さまにご協力いただいて、駅のどこで迷ったかをヒアリングして、そのご意見を反映したりもしているんですよ。 池田 お客さまの声には積極的にお応えしていきたいですよね。当社でも現在、転落防止のオレンジの蛍光色のラインをホームの縁端部に塗る取り組みを進めていますが、お客さまからも「ホームの端が見やすくなった」という声をいただいています。車いすユーザーの方から「自動改札機のIC カードをタッチする位置がもう少し低いほうがいい」「向きも横向きのほうが楽なのではないか」といった意見もいただいているので、新しい機器の研究と実験を行っているところです。 大野 それは確かに。とてもよい取り組みですね。 池田 ただ、新しい機器になることで、例えばタッチパネル化が進むことで、視覚に障がいのある方には使いづらくなってしまうといった新たな課題も生まれています。もっと社内でユニバーサルデザインについて学んでいかなければいけませんね。 大野 当社は2020年度には全駅にようやくエレベーターがつきますので、ひとつバリアがなくなるかなと。また、2025年度にはすべての駅にホームドアがつく予定です。 池田 2020年には東京オリンピック・パラリンピックがありますから、鉄道事業者一体となっていいサービスを提供し、多くの方に日本を楽しんでいただけるように頑張りたいですね。インバウンドに関してはいろいろなことを各社共通でやらないといけません。 大野 そうですね。夜遅く終わる競技もありますので、輸送面の対応についても各社で考えていく必要があると思います。 池田 海外のお客さまからすれば、JR も私鉄も地下鉄も関係ないですからね。いかにシームレスにご案内できるかというのが課題になるかと思っています。例えば、アプリケーションや駅のナンバリング、案内サインの整備などを各社が共通でできないか、というのをこれから模索していきたいと思っています。これはこの2社だけでなく、関東の鉄道事業者が一体になって取り組んでいきたいですね。 ???? お話しを伺って、きっと近い将来、誰もが使いやすい駅・鉄道が実現すると確信しました。どうもありがとうございました! 大野さん 池田さん 関東の鉄道事業者が一体となって取り組みたいですね! まだまだ、やるべきことは尽きませんね! SPECIAL DIALOGUE できるかぎりの工夫と連携、そして心のおもてなしで、誰もが使いやすい駅を 高田馬場駅には、JR 東日本、東京メトロ、西武鉄道の3社が乗り入れており、乗り換えに戸惑うお客さまも多いそうです。そこで各社は、お手伝いが必要なお客さまには駅担当者が付き添い、しっかりと乗り換えを希望される路線の改札付近までご案内することを徹底しています。エレベーター、点字ブロックの設置や案内サインの工夫といったハード面の対策はもちろん、会社の垣根を超えた連携と、人対人のコミュニケーションによって、誰もが使いやすい駅づくりが進んでいます。 首都圏の多くの駅で掲示されている「声かけ・サポート」運動のポスター。ぜひ通勤・通学の途中に探してみてください。 ? P08-09 優しさの現場から。 駅で働く皆さんのなかには、日本ケアフィット共育機構のサービス介助士資格を取得されている方が大勢いらっしゃいます。皆さんは、日々の勤務でどのようなことに心をくばってお客さまに接しているのでしょうか。 東日本旅客鉄道株式会社 東京支社 高田馬場駅 安 芳和さん Profile たかやす よしかず/勤務歴10年。JR高田馬場駅のサービスマネージャーとして、みどりの窓口や改札係員の後方支援、お客さまのご案内・介助など、お客さまに関わる業務全般を臨機応変にこなす。 「常にお客さまが必要とされる心づかいを」  近年、車いす利用の方や視覚に障がいがある方の駅のご利用が増えていると感じています。「駅員さんが丁寧に案内してくれるから、安心して外に出られるんです」と言っていただけたときは嬉しかったですね。  私が大切にしているのは、お客さまとの確実なコミュニケーションです。車いすや白杖を利用されていたとしても、必要以上のお手伝いがかえってご迷惑になってしまうこともあります。お客さまがどの程度お手伝いを必要としているかをきちんと判断すること。これは、障がいのあるなしに関係なく、どんなお客さまにとっても必要な心づかいだと思っています。  サービス介助の学びが生かされているシチュエーションは多いですね。例えば白杖利用の方をご案内するときには「90 度曲がってホームを10 メートル進みます」と具体的に情報をお伝えすること。講習で、目が見えないことがどれだけ不安か身をもって経験できたことがとても役に立っています。  駅の構造やご案内方法の関係上、お手伝いが必要な方をお待たせしてしまうこともあります。お客さまは事情を理解して待ってくださるのですが、そこに甘えるのではなく、常に改善を検討していかなければと考えています。すべてのご要望にお応えするのは難しいですが、できることは必ず対応させていただきますので、気軽に声をかけてほしいと思います。 東京地下鉄株式会社 営業部  飯田橋駅務管区 高田馬場地域 葛西 成翼さん Profile かさい のりすけ/勤務歴2年。東京メトロ高田馬場駅での改札業務、ホームでの安全監視業務などに従事。常にお客さま目線で業務にあたっている。 「気持ちの伝え方は、相手が誰でも変わらない」  東京メトロでは、サービス介助士の資格取得者はバッジをつけているのですが、お客さまの多くは、このバッジを確認してから声をかけてくださるんです。きっと「この人なら介助の知識や技術を持っているから」と安心感を持ってくださるのだと思います。裏を返せばそのご期待に沿わなければいけないわけですから、バッジをつけるたびに気が引き締まります。  いま私は高田馬場駅で設備の担当をしていて、ご案内看板の配置や表記について、文字の大きさや色のコントラストなどの改善案を提案しているところです。また、当駅に乗り入れているJR 様や西武鉄道様とも話し合い、三社共通のご案内ポスターをつくることも検討しています。すぐに駅の構造を変えるのは難しいですが、こうした工夫で誰もが利用しやすい駅に近づけられればと思っています。  訪日外国人のお客さま向けのご案内にも力を入れていく必要性を感じています。語学を学ぶことも大切ですが、たとえしゃべれなくても、コミュニケーション方法を工夫して心を通わせる努力をすることが重要なのだと思います。これは障がいのあるお客さまやご高齢のお客さまに対しても同じことが言えると思っていて、「気持ちの伝え方」は相手が誰であっても変わらない部分なのではないでしょうか。これからも、お客さま一人ひとりに寄り添い、心を込めて応対していきたいと思います。 ? P10-11 ミライツクリビト 未来を見据え、どんな困難も楽しみながら乗り越える。そんな人生の達人を、私たちは『ミライツクリビト』と名づけました。 理不尽に苦しむ人たちに、光を当てたい。 環境に左右されない子どもたちの居場所づくり  「人生で一番のターニングポイントは……夜逃げしたときですかね」。子どもたちに慕われそうな、いかにも先生然とした笑顔と、発せられた言葉のギャップに面食らう。言葉の主は、足立区と墨田区で学童保育施設「CFAkids」を運営するNPO 法人Chance For All(以下CFA)の代表理事、中山勇魚さん。「高校生のとき、帰宅途中に突然親から電話がかかってきて、もう家には帰れないから、と」。家族の起こしたトラブルで、突然明日をも知らぬ生活に追い込まれた中山さん。「それまで順調に生きてきたのに、なんでこんなことになるんだろうと、強い理不尽を感じていました。幸いその後生活は安定したのですが、世の中には私と同じように自分ではどうにもならない問題を抱えている子どもたちがたくさんいるのでは、と思い至ったんです」。その気づきが、のちのCFA の活動に繋がっていく。  CFA で中山さんが目指すのは『生まれ育った環境で子どもたちの人生が左右されない社会』。家庭の事情に依存しがちな放課後に着目して、親の都合によらない『こどもたちのための学童』を実践する。「学童保育というのは、ここ数年でようやく法制化が始まったくらい、未整備な部分が多いんです。自治体やほかの事業者さんとも協力して、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいきたいと思っています」。 子どもたちの未来を見据え課題解決に取り組む  もともと、子どもが好きだったわけではないと語る中山さん。「CFA を設立した当初の動機は、社会の理不尽さに対する憤りでした。でも、子どもや親御さんと接するうちに、楽しさがそれを上回るようになってきて」。今は、子どもたちがかわいくて仕方ないんです、と目を細める。これからやりたいことは、「子どもたちが、グローバル化やAI 技術の革新についていけるプログラムの実施を考えています。それから、学童を卒業した子どもの受け皿づくり。それから、自主性を育むために、施設の経理を子どもたちに任せる取り組み。10 年後20 年後にモデルケースになるような、新しい『学校』をつくりたい。それから…」学童保育の未来に話題が及ぶともう止まらない。一方で、運営が軌道に乗ったらほかの社会課題にも取り組みたい、とも語る。「社会のなかで苦しんでいる人たちはほかにもたくさんいると思うんです。そこに光を当てるような活動ができれば。でも…」子どもたちがかわいいし、このまま学童を続けるのもいいかな、と笑う。その笑顔には、理不尽な経験に世を拗ねるのではなく、社会課題として捉えて前向きに取り組む、心の強さと優しさが刻まれている。 Pro?file NPO 法人 Chance For All 代表理事 中山 勇魚(なかやま いさな) 1984年埼玉県生まれ。大学在学時に学童保育の課題に気づき、保育系の企業で修行した後、資本金の準備とビジネスを学ぶためにIT 企業に転職、29歳のときに3人の仲間とCFAを設立。 NPO法人Chance For All 2013年設立。『生まれ育った環境で子どもたちの人生が左右されない社会』を目指して、学童保護施設「CFAkids」を運営する。週5 日の通所、車での送迎は行わないという運営方針によって、安定した保育環境と、格安でも運営可能な収益構造を同時に実現。CFAkids に入るために引っ越してくる家族も。 HP:https://chance-for-all.org/ CFAkids では、小学校低学年から中学年を中心に、8つの施設で合計約200人の子どもたちが放課後を過ごす。毎日、子どもたちの自主性を育み、個性を伸ばすために工夫をこらしたプログラムが実施される。 人と会って話すことが刺激になる。「いろいろな人と会って、少し未来の話をするのが面白いんですよね。仕事が大好きなので、ストレスはないです」もはや趣味ですね、と笑う。 ? P12-13 Care-Fit Express ケアフィットエクスプレス 「ケアフィットエクスプレス」では、日本ケアフィット共育機構の活動や、共生社会に向けた取り組みに関するトピックをお知らせします。 おも活 鉄道少年団の皆さんと一緒に「おも活」! 11/19(日)、西日本旅客鉄道株式会社が運営を支援する、鉄道少年団の皆さんと一緒に、おもてなしの心と思いやりの心を育む出張授業「おも活」を実施しました。参加してくれたのは、小学4 年生〜中学生10 名と指導員、団長、副団長など含めた15名。鉄道少年団の皆さんは、日常から公徳心を高め、助け合う心を養うことを目的に活動しています。今回のおも活も一生懸命取り組んでくれました。最後には「僕たちにもできることがあると思ったので、お手伝いします!」と、元気いっぱいに宣言してくれました。たくさんの学びを持ち帰ってもらえたようです。 ボランティア ウィルチェアーラグビーの会場で案内ボランティアを実施。 12/15(金)? 17(日)、千葉県の千葉ポートアリーナでウィルチェアーラグビーの日本選手権大会が開催され、ボランティアとしてトヨタ東京カローラの皆さんが参加してくださいました。ボランティアの合間にはウィルチェアーラグビーの試合を観戦。その迫力にとりこになった人も多かったようです。 計11名の車いす利用のお客さまがご来場され、皆さんが競技を真剣に見つめる姿が印象的でした。会場はバリアフリーに配慮されていたので、あまりお手伝いする機会はなかったのですが、ご案内したときに「ありがとう」と言っていただけたときに、来てよかったと思いました。 鹿島 英紀さん トヨタ東京カローラ株式会社 CSR推進室 サービス介助士 学生 誰もが一緒にサッカーを楽しむイベントをお手伝い。 12/24(日)、日本障がい者サッカー連盟が主催する「インクルーシブフットボールフェスタ」が開催されました。障がいの有無にかかわらず、子どもたちが一緒になってさまざまなサッカー競技を楽しむこのイベントに、筑波大学、東海大学、桐蔭横浜大学の学生さんたちがボランティアスタッフとして参加、子どもたちが楽しむ様子を見守ってくださいました。 アンプティサッカーの選手である少年がシュートを決めたときに、周りのみんなが「すごい!ナイスプレー!」と声をあげた姿が1番印象的でした。それは、障がいがあるのにすごいということではなく、純粋に少年のプレーに対する反応だと思いました。今回学んだことをまたほかのイベントでも発信していきたいと思います。 近藤 沙耶さん 桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 スポーツ健康政策学科3年 ケアフィットファーム 『地産CAFE&SHOP けあふぃっとふぁーむ』オープン! 日本ケアフィット共育機構が展開する障がい者就労支援事業所ケアフィットファームでは、2/1(木)に、『地産CAFE&SHOP けあふぃっとふぁーむ』をオープンしました。ケアフィットファームで栽培した野菜やフルーツでつくった、ジュースやジェラートなどのオリジナルメニューをお楽しみいただけます。また、メンバーが愛情たっぷりで育てた野菜やフルーツや加工品の販売も行っています。地元の皆さまの憩いのスポットとなれるよう、より一層ラインナップを充実させていきます! 無添加・地産にこだわった商品とオリジナルメニューをご堪能いただけます。 ハウス栽培に挑戦! ケアフィットファームでは、ハウス栽培に挑戦中です。1月には、白菜や水菜、キャベツなどをポットで種から育て、土への植え替え作業を実施しました。大きく育ちますように! 日本ケアフィット共育機構の取り組みは、ホームページとFacebookページでご紹介しています。 ここで紹介した活動以外にも、日本ケアフィット共育機構は共生社会の実現に向けたさまざまな取り組みを行っています。その様子はホームページとFacebookページでご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。 日本ケアフィット共育機構ホームページ https://www.carefit.org/ 日本ケアフィット共育機構Facebook ページ https://www.facebook.com/ncsa.carefit/ ? P14-15 日本ケアフィット共育機構 そっと、さっと、あんしんを。 シニアフードアドバイザートピックス 歯の健康を維持しよう。  歯の健康は、高齢者が健康を維持するうえでとても重要です。「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020( ハチマルニイマル)運動」が、1989 年に厚生省(当時)と日本歯科医師会によって提唱・開始されました。歯があってなんでも噛める方は、バリエーション豊かな食品を食べることでバランスよく栄養が摂取できるので、寿命が延びることが報告されています。  一方で噛む・飲み込む機能は、使わないと衰えてきます。「噛む」ことは、栄養素の吸収以外にも、脳を活性化させて記憶力をアップさせたり、唾液の分泌量を増やしたり、満腹中枢を刺激して肥満を予防したりと、よいことがたくさんあるのです。食べ物をおいしくきちんと食べるためにも、口の中が清潔で健康であることが必要です。 毎日きちんと口腔ケアを! 歯を健康に保つには、日々のケアがとても重要です。歯は、失ってしてしまってからではもとに戻せません。 かかりつけの歯科医院を見つけて定期的にチェックしてもらうことも重要です。口腔ケアを習慣づけて、8020を達成しましょう! @うがいなどで口腔内を保湿する。 A歯ブラシによる歯磨き、歯間ブラシやフロスによる歯間清掃をする。 B舌やほほの内側などの粘膜を舌ブラシやうがいでケアをする。 監修 江上料理学院 管理栄養士 吉野 愛さん サービス介助士トピックス サービス介助士の皆様へフォローアップセミナー「ちょこっと復習講座」のお知らせ  日本ケアフィット共育機構では、サービス介助士取得者の方に向けて、月に1回、介助技術の復習の場を設けています。取得から時間が経過している方、しっかり振り返りをしたい方におすすめです。企業・団体単位での受講を希望される場合は法人向けフォローアップセミナーをご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。 ちょこっと復習講座(東京/大阪開催) 2018年4月12日(木) 18:30〜19:30 車いす操作 2018年6月14日(木) 18:30〜19:30 移乗 2018年8月9日(木) 18:30〜19:30 手引き誘導 2018年10月11日(木) 18:30〜19:30 車いす操作 2018年12月13日(木) 18:30〜19:30 移乗 2019年2月14日(木) 18:30〜19:30 手引き誘導 会場: 東京共育センター/大阪共育センター 詳しくはこちら https://www.carefi t.org/carefi t/registered/review.php 認知症介助士トピックス 認知症Q&A 第六回 「ロビーで食事をしてしまうお客さま」 認知症のこと、どれだけ知っていますか? 認知症介助士のインストラクターが、素朴な疑問にお答えします! Q「昔はよくここで食事をいただきました」と言うけれど… ホテルのロビーで働いています。先日ご高齢の女性がロビーのソファーでお弁当を食べていました。ロビーでの飲食は禁止されているので声をかけましたが、「昔はよくここで食事をいただきました」と繰り返すばかり。どのように応対すればよかったのでしょう。 A相手の気持ちを考えることも大切です。  認知症による記憶障がいや見当識障がいにより、時間や場所の感覚がなくなることがあります。認知症の方と接するときには、相手の気持ちを考えることも大切です。他のお客さまの目もありますので飲食可能な場所にお連れし、落ち着いていただきましょう。そのうちに、なぜここでその様な行動をとるのか、話してくれることもあります。また、応対した時間、会話や行動もできるだけ記録を取りましょう。警察に引き継ぐ際などに役立ちます。 回答者 宮本 若菜 専門学校の非常勤講師を経て、現在サービス介助士・認知症介助士インストラクター。確かな知識と終始笑顔で穏やかなインストラクションに定評がある。 防災介助士トピックス 防災の知識を学ぶ若い力が育っています!  学校法人 東京観光専門学校(新宿区)の鉄道サービス学科では、昨年から防災の基礎知識と救命技術を身につける「防災救命」の授業を行っています。防災教育の意義について、同科の西山泰弘先生は「鉄道業を目指す学生にとって、緊急時対応の知識は、すべてのお客さまの安全を守る立場として、当然知っておいてほしいスキルです。」とのこと。なかには、さらに防災介助士の資格を取得する学生もおり、将来の安全運行を見据えた姿勢は頼もしい限りです。 防災介助士資格取得講座を受講した学生さんにお話を聞きました! 尾内 涼大さん この講習を受けて、もし災害が起きてしまった場合でも、周りの状況を把握し、冷静になって対応することで、地域の人々の命を救えることがわかりました。私は来年から鉄道員として働き始めます。日々多くのお客さまが利用する駅で今日習ったことを生かし、信頼される駅員になりたいです。 櫻本 勇希さん 防災介助士の学びを身につけていれば、実際に災害が起きた際に、自分の身を守るとともに、適切な行動を取ることができ、怪我をしている方の応急処置などをしてあげられると思います。今後は、家に防災キットを置くなど、いつ災害が起きても行動できるようにしておきたいと思います。 ? P16-17 日本ケアフィット共育機構 そっと、さっと、あんしんを。 サービス介助基礎検定導入レポート「株式会社横浜菊名薬局」 神奈川県で調剤薬局を展開している株式会社横浜菊名薬局では、すべての店舗に、日本ケアフィット共育機構が開催するサービス介助基礎検定の受講を奨励。2017年12月現在、約30名の方が受講されています。スタッフ全員が受講された葛が谷薬局の皆さんにお話しを聞きました。 (横浜市都筑区)葛が谷薬局 佐伯(さえき)亜貴子(あきこ)さん 店長 管理薬剤師 石川(いしかわ) まなみさん 調剤事務 廣岡(ひろおか)沙也花(さやか)さん 調剤事務 サービス介助基礎検定を受講された経緯を教えてください。 佐伯 本社からサービス介助基礎検定の案内が来たのが去年の春でした。薬局という場所柄、聴覚に障がいのある方や視覚に障がいのある方、車いす利用の方もよくいらっしゃるんです。そんな皆さんともっとコミュニケーションが取れたらいいな、と思ってスタッフ全員で受講を希望しました。 ??―受講してみて、いかがでしたか? 石川 私たちのような職業に関わる人間はみんな持つべき、と感じました。学んだことが全部役立つんです。 佐伯 おおげさな表現ではなく、本当に役に立っています。受講中も「あの人にはこういうふうに応対すればいいのか!」と、次々に患者さんの顔が浮かびました(笑)。 廣岡 私も、ずいぶん意識が変わりましたね。車いす利用の患者さんが来店しても、以前は内心「どうしよう」と焦っていたのですが、余裕を持って応対できるようになりました。 ??―役に立ったシチュエーションを教えてください。 廣岡 聴覚に障がいのある方が来店されると、以前は丁寧なほうがいいと思って、メモ用紙に「お薬手帳をお持ちですか?」としっかり書いていたのですが、「お薬手帳」と単語だけでいいということが学べたので、早速実践してみました。応対がスピーディになって患者さんにも喜んでいただけました。 佐伯 簡単な手話を教えていただいたので、実際にご挨拶してみたんです。「手話始めたの?」とすごく喜んでいただけました。 石川 店内の改善点に目が行くようになりましたね。車いすでも通りやすいように通路に置いてあるものをよけたり、入り口のスロープにすべり止めをつけたりしました。 廣岡 目を引くには赤、という先入観があったのですが、白内障になると明るい赤色が見えにくい人がいるということを学んだので、患者さんに渡すメモでは黒を使うようになりました。 佐伯 ほら、あらゆるところで役立っているでしょう? 薬局にお勤めの方は全員受講したほうがいいですよ(笑)。 ??―今後、サービス介助の学びをどのように生かしていきたいですか? 廣岡 薬局にはいろいろな身体の状態の方が来局されます。その一人ひとりに合わせたコミュニケーションを取っていけたらと思います。 石川 調剤に時間がかかるときにはきちんと待ち時間をお伝えするなど、患者さんの立場に立って考える気持ちを大切にしていきたいです。 佐伯 生かせる場所は仕事だけじゃないですよね。お手伝いを必要としている方は日々の生活のなかにも大勢いて、お手伝いの方法を知っているのと知らないのとでは世の中の見え方が全く違うと思うんです。一人ひとりがこの学びを身につけたら、世の中ってもっと平和になるんじゃないかな、と思います。 受講中も患者さんの顔が次々と浮かぶんです。 地域の皆さんとの触れ合いも大切に 株式会社横浜菊名薬局では「良質で信頼される医療人を目指して地域社会に貢献する」という企業理念を掲げています。葛が谷薬局では、地元の集会所で開催される講演会に参加して健康相談を行うなど、地域の皆さんの健康維持に貢献しています。 石川さん 佐伯さん 廣岡さん ? P18-22 Interview with top runners 昨日より今日、今日より明日 スポーツの力で、共に育つ。 一般社団法人 次世代SMILE 協会 代表理事 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”代表 杉山(すぎやま) 芙沙子(ふさこ)さん スポーツクラブ内村 コーチ 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”講師 内村(うちむら) 周子(しゅうこ)さん 元プロテニスプレーヤー、杉山愛さんの母親であり、コーチの杉山芙沙子さんと、体操選手、内村航平さんの母親である内村周子さん。お二人は、渋谷区の子育て支援施設「渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”」で、子どもと親・保護者、指導者が本物のスポーツを通して共に育つことを目的とした共育プログラムに取り組んでいます。誰もが自分らしく生きられる共生社会を実現するために、私たちは子どもたちに何を伝え、どのように接するべきなのか。お二人にお話しを聞きました。 Interview with top runners 昨日より今日、今日より明日 スポーツの力で、共に育つ。 一般社団法人 次世代SMILE 協会 代表理事 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”代表 杉山(すぎやま) 芙沙子(ふさこ)さん スポーツクラブ内村 コーチ 渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”講師 内村(うちむら) 周子(しゅうこ)さん 元プロテニスプレーヤー、杉山愛さんの母親であり、コーチの杉山芙沙子さんと、体操選手、内村航平さんの母親である内村周子さん。お二人は、渋谷区の子育て支援施設「渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ “すぽっと”」で、子どもと親・保護者、指導者が本物のスポーツを通して共に育つことを目的とした共育プログラムに取り組んでいます。誰もが自分らしく生きられる共生社会を実現するために、私たちは子どもたちに何を伝え、どのように接するべきなのか。お二人にお話しを聞きました。 Interview with top runners みんなでスポーツを楽しみながら子どもの成長を見守るプログラム ??―「渋谷スポーツ共育プラザ&ラボ“すぽっと”」で実施しているプログラムについて教えてください。 杉山 さまざまなプログラムがありますが、メインになるのが、私が研究し開発したスマイルシップスポーツプログラムと、周子さんの体操教室です。共通する目的が、子どもたちにスポーツの楽しさとなにかをやり遂げることによる達成感を体感してもらうという点。スポーツというと厳しい、苦しいというイメージが先に立ってしまいがちですが、私たちは、スポーツを楽しむことが脳と身体の成長につながるというスポーツ科学の知見に則って、このプログラムを展開しています。そしてもうひとつの目的が、お父さん、お母さんが子育てを通して成長できるようサポートすることです。また、計画的に動こうとか、約束を守ろうとか、感謝の気持ちを持つとか、スポーツは普段の生活に落とし込みやすい子育てツールでもあるんですね。 内村 皆さんはスポーツと聞くと、体操やバレーボール、水泳といった競技種目を思い浮かべると思いますが、私は応援する人もスポーツをしていると考えています。テレビの前で応援する人も、体操教室でお子さんを見守る親御さんもみんなスポーツをしている。そうやってみんなでスポーツを一緒に楽しみながら、子どもたちの力を引き出してその成長を見守っていくのが、このプログラムだと思っています。 杉山 周子さんのプログラムはほかの体操教室とは全然違っていて、身体を動かしたあとに絵本の読み聞かせをするんです。すると子どもたちはすごい集中力を発揮する。実際に、スポーツをしたあとに前頭前野が活性化するのは科学的にも認められている現象です。私は研究のなかで学問としてそれを学んだのですが、周子さんのすごいところは、経験を積み重ねるなかからそのメソッドを発見したこと。 内村 私、芙沙子さんに言われるまで、そんなにすごいことをやっている自覚はなかったんです(笑)。かれこれ30年間体操教室を続けるなかで、これをやったら盛り上がったとか、こうしたらうまくいったとか、日々の経験を書き留めて、自分なりにメニューをつくってきました。私はそれが面白いと思ってやっていただけなのですが、芙沙子さんと知り合ったときに「それ、周子さんだけがやっていることなんじゃない? すごくいいと思う」って。そんなことを人から言われるのは初めてでした。だから、私が持っていたものを芙沙子さんに引き出してもらった感じですね。 身体を動かしたあとの子どもたちの集中力はすごいんです ??―親御さんがお二人のプログラムから気づきを得ることも多いのではないでしょうか。 内村 子どもが楽しいと思えるかどうかは、親御さんがどう接するかに大きく関わってくると思います。例えば、親の都合で準備を急がせるとか、おとなしくしなければいけない場所に連れていくとか、それでちゃんとできないからといって子どもを叱ってはいけないですよね、ということをお伝えしています。 杉山 周子さんの言うとおり、親の都合を子どもに押しつけていないかどうかを考えてほしいですね。保育園の待機児童問題にもその側面があると思っています。本来保育園は親が働く時間を捻出するためだけのものではないですよね。子どもたちが団体生活を通して成長するための場所。お父さん、お母さんにはそういう視点を持って考えてほしいです。 内村 障がいのある子どもへの接し方でもそうですよね。私は障がいがあるとかないとか、そういった考えは一切なくて、その子とどうすれば一緒に楽しんで一緒に成長できるかということしか考えていません。落ち着くことが難しい子に「いい子にしないとだめでしょ」と叱るのではなくて、その子の持ち味を理解して抱きしめてあげる。スポーツを通してこちらに引き寄せて、穏やかになれるようサポートする。そこにやりがいを感じています。 杉山 「いい子」というのは算数の計算ができるとか跳び箱が跳べるとか、そういうことではないんですよね。その子がその子なりに、昨日より今日、今日より明日、少しずつでも進歩していれば「頑張ったわね、いい子だね」と言ってあげる。よその子と比べる必要はないんですよね。 生きていてくれるだけで幸せ 楽で楽しい子育てを一緒に ??―子育てに悩む親御さんにメッセージをお願いします。 内村 私は、昔も今も、子どもには期待していないんです。生きていてくれればそれでいい。皆さんも、最初はそうだったはずでしょう? それがいつのまにか、いい大学に入ってほしいとかオリンピックに出てほしいとか、期待し始めてしまう。私は今も子どもに期待はしていませんよ。航平は体操で頂点に立つことができましたが、裏を返せば、ここからは落ちていくしかないわけですよ。それを見守っていくことも、親の役割だと思っています。 杉山 お父さん、お母さんは自分で自分を苦しめがちなんです。私はいつも楽(らく)で楽(たの)しい「楽々(らくらく)子育て」というお話しをさせていただいているのですが、子どもは、お母さんのおなかから出てきたら、もうそこから社会人。みんなの力を借りて育てればいいや、くらいの気持ちでいいのではないでしょうか。そこで大切になるのは、子どもを個人として認めてあげること。自分はいま宿題をやってほしいけれど、子どもは別の考えを持っているかもしれない。叱る前に一度そういう考えを持ってみると、違う視点が持てて少し楽になれるかもしれませんよ。 ??―ありがとうございました。今後のご活躍も楽しみにしています! Interview with top runners すぽっとの入り口に貼られた「楽」の文字 ? P23 Kizzna 見えなかった景色が見えてくる「気づきのマガジン」“紲” 015 2018 Spring サービス介助士取得者が15万人を突破しました。 私たち日本ケアフィット共育機構は、ご高齢の方や障がいのある方への介助の心得と安全な技術を学ぶ資格「サービス介助士2級検定取得講座(現:サービス介助士検定取得講座)」を2000年にスタートさせました。そして2018年1 月、資格を取得された方の数が累計で15万人を超えました。これからも、本資格の普及をはじめとして、「おもてなしの心」と「介助技術」を皆さまにお伝えし、日常のなかでその学びを活用していただく活動を推進してまいります。 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 紲WEB版“リベル・ケアフィット”3月公開予定!! フリーペーパー“紲 Kizzna”は、WEBでも記事を展開してまいります。本誌では掲載しきれなかった話や取材のこぼれ話をどしどし掲載していく予定です。どうぞお楽しみください。 https://www.carefit.org/ 次号予告 『紲 Kizzna』vol.16は2018年5月25日(金)発行予定です。 ? H4 015 2018 Spring Kizzna 見えなかった景色が見えてくる「気づきのマガジン」“紲” あなたの元気のもとは? “すぽっと”の杉山さんと内村さんに聞きました。 笑って、笑って。 もうすぐそこに、春。