ケアフィットファームワイナリーの取り組みは誰も取り残さない社会を実現するためSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち以下の6つの目標の達成に貢献いたします。
付加価値の高いワインづくりに、皆様のご理解と応援をお願いいたします。
日本の地場品種である甲州とマスカット・ベーリーAにこだわり、ワインとして様々な可能性を引き出していきたいと考えております。
それに伴い、環境に配慮すること、殺虫剤の使用を極力控えること、手作業で出来る事ことは手作業を心掛けています。
自家農園の畑の醸造にこだわり酸化防止剤・清澄剤の使用や濾過を極力控え、補糖も極力しないで、バランスの良いワインづくりに妥協することなく、農産物としてのワインづくりを意識しております。
自分たちに合った限度を知り、多くを望まないこと。山と川、動物、虫たち、花や木々、土、すべての自然を尊重し、太陽、雨、風を受け入れて、暑さ寒さを実感し、ワインづくりで表現していくこと。農のある豊かな暮らしをすること。あらゆる人たちが交じり合いながら、共に生きるインクルーシブな社会を実現すること。
2011年からケアフィットの有志が勝沼の農地を再生することを目的に、勝沼の鳥居平にほど近い丘陵地の耕作放棄地を開墾し、葡萄の苗植え、山小屋を建てたことからケアフィットファームがはじまりました。
ケアフィットファームワイナリーのマークには当時のフロンティア精神の思いを込め、鳥居平と山小屋をモチーフにしました。
ケアフィットファームでは、あらゆる障害がある人たちと一緒に大地の恵みを感じながら、土づくりから収穫まで葡萄づくりを行っています。
化学肥料や殺虫剤をできる限り減らし、出来る限り手作業で、葡萄そのものの力を引き出すために自然発酵させ、葡萄本来の甘みを最大限に生かしたワインづくりを目指しております。
あらゆる人の笑顔あふれる未来を守るために、自然と共に生き、葡萄を育む大地、勝沼の土地の風土や文化、畑や品種、様々な個性を大切にすることを目的としています。
味わいは「フィネス」「やさしさ」「エレガント」の表現です。
マスカットベーリーA・甲州とも個性あふれる6種類の仕上がりとなっています。
造り手のこだわりだけでなく、飲み手の場面や雰囲気をイメージしながら醸造しています。
一般的に、化学肥料や化学薬品を使っていないワインが自然派ワインと言われています。
葡萄栽培が有機栽培であることや補糖をせずに自然酵母での発酵、亜硫酸を使用しない等です。それらは、ワイン造りの手段に過ぎず、私たちが考えているナチュラルワインは、その土地の風土や造り手の強いこだわりや、人とのつながりが感じられ、葡萄本来の美味しさを最大限に引き出し、個性あふれるワインを造ることを目的としています。
狙い通りのワインを大量生産するために培養酵母を入れ発酵をコントロールする。葡萄本来の味をカバーするために補糖し甘みを出す。品質の安定のためにしっかりろ過をする。亜硫酸を投入することでシャープな酸味やはっきりした味わいにもなり、味わいのコントロールできて、酸化を防ぎ品質保持が出来る。
一方、天然酵母、野生酵母は扱いが非常に難しくリスクも伴いますが、葡萄の皮に存在している酵母を使用することで、葡萄の力を引き出すことが出来る。補糖をしないことで、葡萄本来の甘みや味わいをそのまま表現できる。亜硫酸に関しては、人間の身体にとって決して良いものではない。
リスクを伴ったとしても、大事に育てた葡萄を、できる限り余計なものを使用せず、葡萄の美味しさをそのままワインしたい。個性あふれるワインにしたい。そんな思いが込められている。
中根拓也
Takuya Nakane
日本ソムリエ協会 ソムリエ
山梨大学 ワイン科学士
当初、東京六本木の小さなホテル勤務。そこでソムリエに憧れ、勉強をはじめ、数件のホテル、レストランを渡り歩き、銀座ボンシャンにてソムリエの資格を取得。食は好きであったが、ハードリカーやカクテル、葉巻やミネラルウォーターなどソムリエの職業の幅の広さに痛感。
ワインだけに特化したく単身、山梨へ移住してワインづくりを目指したことがきっかけとなり、現在にいたる。
当時の日本のワインと、海外のワインの品質の差にも痛感し、外国にも負けないワインづくりを目指した。
大切な家族を守りたいという思いから、自然食品にこだわるようになった。そんな中、絶滅危機にある生物を守る活動に取り組み、地球環境保全の重要性を感じた。それは、次世代を担う子どもたちを守ることに繋がる。そんな思いから、ワインづくりを通して、自然派ワインにたどりつく。
ワインづくりは、美味しい葡萄づくりからはじまる。美味しい葡萄づくりには、土作りや環境、栽培方法で大きく変わる。できる限り農薬を減らし、身体に優しい葡萄づくりにこだわりを持つことは環境保全に繋がる。また、その土地やその年によって葡萄の個性が現れる。そんな葡萄本来の個性を最大限に引き出すために天然酵母・無添加での醸造で表現し、身体に優しいワインづくりを目指したいと思った。そして、日本の地場品種である甲州葡萄・マスカットベーリーAにこだわり、ワインとしてさまざまな可能性を引き出していきたい。このような思いを込めてワインづくりをしていきたい。
2021年、自家農園のある山梨県甲州市等々力、女菱、鏡原地区の甲州、Muscat Baily A は、3月12日よりMuscat Baily A から水上げ確認。芽吹きも早く5月19日、等々力の圃場で、Muscat Baily A 甲州ともに開花確認。3月から5月は適雨、好天候に恵まれました。
6月上旬は少雨で病害もなく結実も良好でした。中旬、下旬は平年並みの降雨量で推移して8月の中旬で雨が多く日照時間は平年の半分以下でした。その結果、一部に果粒の肥大裂果を確認。8月下旬からは好天候が続きました。
Muscat Baily A では着色不良も見られ、それらは収穫を送らせて Brix 18.5から19.6 で収穫を行い2021年度は一部ロゼワインとして仕上げました。
そして、等々力地区の甲州とMuscat Baily A については2020年には確認出来なかったブドウトリバの幼虫による被害を確認。何度も殺虫剤の使用を考察しましたが手作業による駆除を選択、収穫量もさほど落とさずに石灰硫黄合剤とボルドー液のみで収穫を迎える事が出来ました。
その他、山付きの圃場については前年度、被害が多かった事、収穫量の減少、収穫後の手入れの時間を考慮して殺虫剤の散布をしました。
2021年はMuscat Baily A で Brix 18.4から21.0。甲州で Brix 15.4 から17.6で収穫。Muscat Baily A で一部、無補糖で仕上げることが出来ました。
前年度より甲州及び Muscat Baily A のワインを醸させてもらうにあたり日本の地場品種で様々な可能性を追求したく2021年度は甲州は全て醗酵中についても温度管理せず赤ワイン造りと同じように果皮、種と一緒に醗酵、Muscat Baily A では特有のキャンディ香や綿菓子のような香りをなるべく抑える醸造を心掛けすべて野生酵母、酸化防止剤無添加、酒石酸処理せずに無濾過でボトリング。私なりのテロワールの表現ができればと考えております。私の人生の中でおそらくあと20回はないであろうブドウ栽培、ワイン醸造の中で次の世代へ引き渡せる圃場の環境整備、それを表現できるようなワイン造りを目指して日々、ブドウの樹たちと向かいあっていきたいと思います。
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼2561-6 勝沼ワイン村
中央道勝沼ICから20号バイパス甲府方面へ1km進む。
勝沼町下岩崎信号を右折し、1km進む。日川のぶどう橋渡りすぐ右折し、日川沿いに500m進む。
勝沼ワイン村内にケアフィットファームワイナリーがございます。
ケアフィットファームワイナリーは、お客様の安心・安全を 提供するやまなしグリーン・ゾーン認証を受けております。