02 Shiro Taroshi’s Report

ロシア ワールドカップ観戦
サッカー大好き芸人
シロたろしがお届けする
「ロシアのバリアフリー
⁄ ユニバーサル事情」【後編】

皆さんこんにちは。サッカー大好きお笑い芸人のシロたろしと申します。
前編ではロシアのバリアフリーについてご紹介させていただきました。
後編では会場のボランティアやロシアのサポーターなど、ロシアで出会った“おもてなし”についてご紹介します。

スタジアムでのシロさん

ロシア人ってどんなひとのイメージ?

前編「ロシアの街のバリアフリーについて」の最後で「ロシアの人たちの印象が180度変わった」と書きましたが、皆さんはいかがですか?ロシアの人って無表情だし、冷たそう。そんなイメージなのではないでしょうか。

彼らの名誉のためにも言っておきますが、まっっっっったく、そんなことはありません。迷っていたら必ず声をかけてきてくれるし、レストランでも親切にメニューの説明をしてくれるし、ほぼ全員ぼったくりと言われているタクシーの運ちゃんも、タクシーを使わないのに駅までの道を丁寧に案内してくれました。

気軽な声かけでフレンドリーな運営ボランティア

なかでも印象的だったのが、ワールドカップの運営ボランティアの人たちのホスピタリティです。ボランティアの人たちは常に笑顔でフレンドリーで、いい意味で「適当」。音楽をかけて踊っていたり、外国から来たサポーターと写真を撮りまくっていたり。ちょっと日本だとあり得ないような光景が随所で見られました。

ボランティア

スタジアムの道すがら、ボランティアとの
ハイファイブ(ハイタッチ)でテンションアップ!

でも、不思議なもので、直立で手を前に組んで待ち構えられるよりは、「一緒に踊ろうよ!写真撮ろうよ!」と接してもらう方が、こちらも気楽に声をかけられるんですよね。なによりも、スタジアムや街角でサッカーを楽しむ雰囲気づくりは、彼らによるところが大きかったと思います。

日の丸ハチマキ大作戦

ロシア人の観客にハチマキを配って
日本を応援してもらう「日の丸ハチマキ大作戦」も敢行!

“一緒に楽しむ” それが最大のホスピタリティ

僕が日本で見てきたボランティアの人たちは、もっときっちりしたイメージでした。なにごとも真面目に一生懸命取り組むのが日本人のいいところだと思いますが、僕がロシアで感じたのは、「一緒に楽しむ」ことこそが、最大のホスピタリティなんじゃないか、ということです。

きさくなボランティアの方々

どのボランティアも気さくでフレンドリー

例えばこんなことがありました。20時間を超える長距離移動の列車でヘトヘトになって駅に着いたら、ホームから陽気な音楽が聞こえてくるんです。ボランティアの人たちが自分たちで振り付けた歓迎のダンスを踊ってくれてるんですよ。朝の6時に。

こんなことされたら、移動の疲れも吹っ飛んじゃいますよね。しかもあのダンスは絶対に指示されてやってるんじゃなくて、現場の人たちが自主的にやってるはず。それくらいの「適当さ」が、英語もろくに喋れないし旅行慣れもしていない僕にとっては、ちょうど心地よかったんです。

フレンドリーの裏側にある、ロシアの人たちの想い

ここで旅の途中で出会ったあるロシア人男性の言葉をご紹介します。「ロシアはどうだい?俺たち、国外で印象良くないだろ?だからみんなすごく気にして行動してるんだ。何か困ったことがあったら言ってくれよ」。

今まで、諸外国と交流の少なかったロシアの人たちが、自国開催のオリンピックやワールドカップを通して、自分たちの国の印象を変えようと必死になっている。あの笑顔やダンスにそんな想いが込もっていると思うと、なんて愛すべき人たちなのだろう、と今でも心が震えます。

行く前は「ワールドカップでもなきゃロシアなんて一生行かないもんなあ」と思っていましたが、前言撤回。素晴らしい人々、美しい風景、美味しい料理、美しい女性。絶対また行きたい!皆さんもぜひ一度ロシアを訪れてみることをお勧めします!そもそも、国境を接したお隣の国ですからね。グアムとか台湾とか香港と似たようなもん…は言い過ぎかもしれませんけど、思ったより近いですよ、ロシア!

まずは楽しむこと。そこから広がる世界をみんなにも知ってほしい!

日本でも、2019年にはラグビーワールドカップが、2020年には東京オリンピックが開催されます。日本人は慎みや礼儀作法を大切にする民族ですが、それはそれ。“おもてなししなきゃ”なんて堅苦しく考えなくても、まずは一緒に楽しめばいいと思います。運営ボランティアに応募するもよし、会場で一緒に写真を撮るもよし。使う言葉や肌の色の違う人たちと触れ合うことで、きっと、これまで持っていた偏見や思い込みがバカバカしく感じられるようになりますよ。

僕は、渋谷のスクランブル交差点がいろんな国の国旗で埋め尽くされる光景が楽しみで仕方ありません。(東京都には、ぜひあの一帯の歩行者天国を実現してほしい!)皆さんもぜひ、尻込みせずに、お祭り騒ぎに飛び込んでみてください。そこから広がる世界は、とても楽しくて、刺激的で、とても温かいはずです。

お祭り騒ぎ

お祭りに参加すれば、誰でもすぐに仲良くなれます!

現地のバリアフリー事情をレポートした前編も是非お読みください。

シロたろし さん

ライタープロフィール

シロたろしさん

トゥインクル・コーポレーション所属のピン芸人。
サッカーが大好きで、日本代表と生まれ故郷のJリーグクラブ「ザスパクサツ群馬」を心のチームとして応援している。ワールドカップ現地観戦はドイツ、ブラジルに次いでロシアで3カ国目。
芸人活動のかたわら「ライター芸人」として、さまざまな冊子やWEB媒体で取材、ライティング、編集の仕事に携わっている。
フリーペーパー“紲”編集員のひとりでもある。

  • LINEに送る
このページの先頭へ