サービス介助士 株式会社ムジコ・クリエイト様

サービス介助士資格導入企業紹介:株式会社ムジコ・クリエイト様

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株式会社ムジコ・クリエイト様

一人ひとりの「不安」に向き合う現場づくりへ

自動車教習所や各種講習の現場には、年齢や身体状況、経験の違いによって、さまざまな不安や困りごとを抱えたお客様が訪れます。安全に学べる環境を整えることはもちろん、その前提として「安心してその場にいられること」をどう支えていくのか──。
今回お話を伺ったのは、株式会社ムジコ・クリエイト様。モータースクール事業に携わる松原様、蝦名様にお話をうかがい、サービス介助士資格を導入した背景や、現場で感じている変化について語っていただきました。

株式会社ムジコ・クリエイト様HP https://www.mujicocreate.co.jp/(外部リンク)

インタビューご対応者様

インタビューご対応者様

株式会社ムジコ・クリエイト
モータースクール事業部
取締役執行役員 本部長:松原 秀紀様

インタビューご対応者様

株式会社ムジコ・クリエイト
モータースクール本部:蝦名 亘様

インタビューご対応者様

教習所という場に集まる、想像以上に多様なお客様

「教習所」というと、若年層が免許取得のために通う場所、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし実際には、高齢者講習や各種安全講習なども実施されており、非常に幅広い年齢や背景のある方がいらっしゃいます。

松原様教習所というと、どうしても若い学生さんをイメージされがちですが、実際には高齢の方や、身体に障害のある方、特別な配慮が必要な方も少なくありません。年齢層も背景も、本当に幅広いですね。こちらが想定している以上に、不安を感じながら来所されている方も多く、そうした気持ちにどれだけ寄り添えているかは、常に自問してきました

業務としては「教習を進める」「講習を実施する」ことが中心になりますが、その前段階で、場に慣れない不安や緊張を抱えている方がいることを、現場では日々実感されていらっしゃいました。

「特別な人のため」ではなく、現場全体の姿勢として

サービス介助士資格の導入を検討した理由について、お二人は「誰か特定の属性のため」という発想ではなく、常に想像力をはたらかせて相手の立場に立つことを重視されています。

蝦名様私たちは、障害のある方に対して特別な対応を学ぶというよりも、接遇の基本として「想像力をはたらかせ、相手の立場に立って考えること」を大切にしています。
その考えから、私たちは「教官・指導員」という呼び方ではなく、運転をサポートする立場として「アドバイザー」という呼称を用いています。
アドバイザーは、安全に対する専門的な知識と、サービス介助士の学びを活かし、一人ひとりの状況に寄り添い運転のアドバイスを行っています。
運転ができない状態から、少しずつ「できるようになる」までを、私たちは「指導する」のではなく、「お手伝いさせていただく」という姿勢を大切にしています。
しかし、現場では判断に迷う場面も少なくありません。これまでは、その都度、担当者それぞれの経験や感覚に委ねて対応してきた部分もありました。現場ごと・担当者ごとに工夫を重ねてきた一方で、「なぜその対応をするのか」「どのような考え方に基づいて判断するのか」という共通の軸を、組織として持つ必要性を強く感じるようになりました。
そこで、アドバイザー全員が共通の知識と根拠を持ち、同じ考え方で寄り添った支援ができるよう、サービス介助士の資格取得を推進することにしました。

株式会社ムジコ・クリエイト様

学びが「自分たちの振り返り」につながった

そして、サービス介助士講習を受講したアドバイザーからは、知識を得たというよりも、「これまでの自分の対応を振り返るきっかけになった」という声が多く聞かれたそうです。

松原様これまでは『良かれと思って』やっていたことが、実は相手にとっては負担になっていたかもしれない、という気づきがありました。手を差し伸べること自体が悪いのではなく、その前に相手の意思を確認することが大切だと学びました。声のかけ方一つで、相手の安心感が大きく変わるんだと実感した、という声もありましたね

蝦名様困っていそうな方に対して、以前よりも自然に声をかけるようになったと思います。『何かお手伝いできますか』と聞く前に、まず相手の様子を観察する、そんな意識が共有されてきました。急がせない、決めつけないという姿勢が、少しずつ現場に浸透していると感じています

対応のスピードや効率だけでなく、「相手がどう感じているか」を考える余白が生まれてきたことが、アドバイザー自身の安心感にもつながっているようです。

株式会社ムジコ・クリエイト様

サービスの質は「考え方」で支えられるーこれからの現場づくりに向けて

教習所という場では、安全性や正確性が何よりも重視されます。その一方で、目の前の相手の不安や戸惑いをどう受け止めるかは、マニュアルだけでは対応しきれません。多様な受講者様を受け入れる現場では、完璧な対応を求めるよりも、迷ったときに立ち返れる視点を持つことが重要です。

松原様サービス介助士で学んだのは、決まった型ではなく、考え方そのものだったと思います。マニュアル通りに動くのではなく、その場その場で相手をよく見ること、決めつけないこと。その姿勢が結果として、サービス全体の質を底上げしてくれると感じています

蝦名様完璧な対応を目指すというよりも、迷ったときに立ち返れる軸を持つことが大事だと思っています。すぐに答えが出ない場面でも、『相手はどう感じているだろう』と考える視点があるだけで、行動は変わります。その意味で、サービス介助士の考え方は、これからも現場を支えてくれる存在になるはずです

インタビューを終えて

私たち日本ケアフィット共育機構は、サービス介助士資格を「特定の人のための専門知識」ではなく、すべてのサービス現場で共有されるべき基本的な姿勢と視点として位置づけています。
ムジコ・クリエイト様の取り組みからは、「できる・できない」を個人の問題として捉えるのではなく、環境や関わり方を問い直そうとする姿勢、そして、「できないことができるようになった」ことで受講生様とアドバイザーが「共に喜ぶ」という、サービス介助士でお伝えしているホスピタリティ・マインドが、現場に根づき始めていることが伝わってきました。
サービス介助士の学びは、実践のための介助や接遇のノウハウを伝えることではありません。日々の声かけや立ち居振る舞いの積み重ねが、現場の空気を変え、安心感を育て、やがて企業への信頼につながっていく、そのプロセスを根付かせる考え方こそがサービス介助士の重要な視点であり、共生社会に向けた確かな一歩だと、私たちは考えています。
ムジコ・クリエイト様の今回の取り組みが、多様なお客様と向き合う多くの企業・組織にとって、一つの参考事例となれば幸いです。

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