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白杖にデコレーション!? 白杖使用者への誤解
今更聞けない視覚障害者が使う白杖とは ④

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白杖にデコレーション

皆さん、こんにちは。ライターのメグです。
前回までは、皆さんから私たちへお手伝いの声掛けをする際のポイント、私たちから皆さんへお手伝いしてほしいときに使用するサインについて紹介しました。

今回は、白杖の目印、そしておしゃれについてお話ししていきます。
白杖にデコレーションをする、というのはなかなか想像がつかないかもしれませんが、今回はそんな白杖使用者への思い込みを打ち崩していきましょう。

「自分の白杖だ」
と分かるように目印をつける

皆さんは、雨の日に傘立てに傘を置いておいたはずなのに、自分の傘がどれなのか分からなくなったことはありませんか。
誰しも一度は経験があるのではないかと思います。
分からなくならないように目印をつけるかと思います。

白杖も傘と同じように、自分のものだと分かるように目印をつけている人も多いです。
ドラマ「ヤンキー君と白杖ガール(https://www.ntv.co.jp/yangaru/(外部リンク)」の主人公・ユキコが付けているハンバーガーのキーホルダーもその一つですね。

また、毎日持ち歩くものだからこそ、おしゃれに持ちたい!という気持ちもあります。
今回は目印となるもの・白杖をおしゃれにできるアクセサリーなどについても紹介します。

目印の代表的なものは、鈴やライトです。
鈴をつけていることで自分の目印にもなりますし、周囲に歩いていることをアピールすることができます。
一方で、映画館や博物館など、静かな場所では音が目立ってしまうというのが難点です。

ライトは電池式のものと、振動を感知して光るものの2種類あります。
振動を感知して光るライトは、電池の交換が難しい視覚に障害のある方のために作られたそうです。
白杖の赤や黄色の部分に反射板が付いているため夜道でも目立つとは思いますが、より目立たせることができます。

自分の白杖だ」と分かるように目印をつける

(参考)キーホルダー付きライト - 日本ライトハウス情報文化センター(外部サイト)

(参考)LEDライト付きキーホルダー - 日本ライトハウス情報文化センター(外部サイト)

白杖につけるアクセサリーも
続々登場

続いては、白杖のアクセサリーです。近年、続々と増え続けています。

Pave Gemme(パヴェジェム)

白杖のグリップに取り付けるアクセサリーです。まさに指輪のようですね。
色のネーミングもとてもおしゃれで、服装に合わせて全種類そろえたくなってしまいます

(参考)Pave Gemme(外部サイト)

白杖グリップカバー

白杖のグリップの上につけて使用します。色と柄の種類の豊富さに驚きました。
モチーフも刺繍されているので触って柄が分かり、選ぶのが楽しくなります。

白杖デコ

白杖をラインストーンなどでデコレーションしてくれるお店があります。
自分だけの白杖が手に入り、持っていたら注目されること間違いなしですね。

(参考)Nail Le Braille(外部サイト)

白杖使用者への誤解①
おしゃれしたいけれど、白杖だと認識してもらえない?

ここまで、白杖をおしゃれに変えるアイテムを紹介してきました。
しかし、おしゃれができるようになった半面、一般の方への認知が不十分ではないかという不安もあります。
というのも、一般の方に周知されている白杖は、何もつけられていない白杖だからです。

以前、白杖グリップカバーを付けた白杖を使用していた際、レストランに行き「メニューを読み上げてほしい」と依頼したところ、 「メニューはこちらにございますよ。」と言われてしまったことがありました。

これを経験してから、「装飾してしまうと、白杖だと分かってもらえないんだ」と、おしゃれすることをあきらめました。

また、自動車教習場でも白杖について習うそうですが、テキストに載っている写真も、通常の白杖だと聞いたことがあります。
白杖使用者が気軽に外出できるようになり一般の方が白杖を目にする機会が増えれば、こういった経験をすることも減り、おしゃれに白杖を持つ人も増えるかもしれませんね。

目が見えていなくても、見えにくくても、「おしゃれをしたい」という思いはみんな同じです。

装飾してしまうと、白杖だと分かってもらえない

白杖使用者への誤解②
白杖は視覚障害者しか使えない?

別の記事で。、視覚障害者への声かけのポイントについてお話ししましたが、白杖は視覚障害者以外も持つことができます。

「白杖=視覚障害者」というイメージが強いかと思いますが、聴覚に障害のある方、平衡機能障害(姿勢を調節する機能の障害。手足に異常がないにも関わらず歩行などに何らかの異常をきたす)のある方も白杖を持つことができます。

白杖を地面に突かずに浮かせて持って歩いていたら、「偽の視覚障害者なんじゃないか」と言われるケースもあるそうです。
知識がないと誤解が生まれ、あらぬところで当事者を傷つけてしまう場合があります。
まず、持っている人を見かけたら、「何か理由があるんだな。どんなお手伝いができるだろうか。」と考えていただけると嬉しいです。

白杖使用者への誤解③
盲導犬は、カーナビと同じ?

白杖と同じように歩行のサポートをしてくれる盲導犬。

皆さんは、どのようなイメージを持っていますか。
以前、「盲導犬は、カーナビみたいにいろいろな道を覚えていて、案内してくれるんですよね?」聞かれたことがありますが、そうではありません。

盲導犬は、盲導犬使用者の安全を確保することが一番の役割です。
そのため、道を覚えていて指示を出すのは盲導犬使用者で、盲導犬使用者が覚えたルートの中で、障害物をよけたり路面の変化や曲がり角をを知らせたりするのが盲導犬の役割であり、盲導犬が目的地を知っていてそこに連れていってくれるわけではありません。

視覚障害者が白杖を使っていたり、盲導犬を連れいれば、声かけや案内は必要ないと思うかもしれませんが、決してそうではありません。

白杖使用者への誤解④
相手が誰なのかを確認するとき、顔に触れる?

ドラマ「ヤンキー君と白杖ガール」の1話ではユキコが、4話では青野が森生(もりお)の顔や体に触れるシーンがありました。
実際、視覚障害者が相手は誰なのかを確認するときに顔に触れるのかというと、ほとんどの人がしないと思います。
私自身も今までしたことはありません。

突然顔に触れられたら、皆さんも驚きますよね。
その気持ちは視覚障害者も同じです。

では、どのようにして分かるのかというと、声で判断している人が多いかと思います。
そのほか、一緒にいる時間が長くなると、その人の足音などでも分かるようになります。

とはいえ、視覚障害者と話す前には、まず自分の名前を名乗っていただけるととてもスムーズに会話することができます。

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著者プロフィール
視覚障害と軽度の移動機能障害がある。2歳から4歳まで盲学校幼稚部、その後、小学校から高校まで養護学校(現在の特別支援学校)に通う。高校まで車いすを使用して生活をしていたが、大学入学後の訓練を経て、現在では白杖のみで歩行している。現在は、日本ケアフィット共育機でサービス介助士アドバイザーとして日常生活の過ごし方や生活上の工夫、障害当事者に対する介助のポイントについての講演、障害者向けのシステム開発や、視覚障害者用映画副音声の脚本作成の手伝いアドバイスなどを行っている。


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